複製芸術家としての小村雪岱
今回は日比谷図書館の中にある文化館で開催された、「複製芸術家 小村雪岱 装幀と挿絵に見る二つの精華」と題する展覧会に行ってきました。小村雪岱は大正から昭和初期にかけて装幀、挿絵、舞台芸術などで活躍した日本画家です。複製芸術家とあるのは、オーソドックスな日本画の枠を飛び越え、雑誌や出版の印刷メディアで活躍したという意味で、他人の作品を複製したという意味ではありません。
泉鏡花
雪岱は泉鏡花の絶大な信頼のもとにいわゆる「鏡花本」のほとんどの装幀を任されていました。雪岱という名前も鏡花から授けられたとのこと。
新聞の挿絵
雑誌の挿絵
広告絵
大衆小説作家の装幀本
大正から昭和初期の風俗がよく分かる小さいながらも良い展示でした。この日の全アルバムはこちらにあります。
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