二つの鋸山

本格的な夏山シーズンを前にして山の会では、梅雨晴れ狙いで房総南部の鋸山に登ってきました。浜金谷駅から歩き始め、かつて房総石を切り出した石切り場、山頂付近の展望台「地獄のぞき」、僧行基によって開山された日本寺の遺構、日本一の大仏、石切り場跡に彫刻された百尺観音などの見どころを見学しながら保田駅まで歩く計画です。

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浜金谷駅の観光案内所でもらった地図によると、山頂近くまでは車力道ルートと関東ふれあいの道ルートがあり、関東ふれあいの道ルートを行けば鋸山山頂を経て保田まで降りられるはずでした。ところが、山頂付近に到達して分かったことは、そこは本来の鋸山の山頂ではなく観光地としての鋸山山頂であること、三角点のある鋸山山頂はそこから一度下って登り返した車力道ルートのさらに先にあるということでした。百尺観音、大仏や日本寺などは観光地側にあるため、それらを見学して保田に降りるためには、一度観光地の山頂から本来の鋸山山頂までピストン往復する必要があったのです。

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結局、二つの山頂間のアップダウンの多い道を約2時間をかけて往復したため、浜金谷から保田に着くまでに6時間近くかかりました。しかし梅雨の合間とは思えない青空の下、まるで異教の寺院のような石切り場の風景や巨大な大仏や百尺観音、地球の丸さが体感できる展望台、駅周辺ののんびりとした里山など見どころが満載で、とても刺激的な山歩きとなりました。

特に壮大な石切り場はどこか異教の古代寺院のようで、岩を削って階段にした山道や山の南側に点在する仏教施設群、かつて日本でも屈指の規模を誇った日本寺の遺構には、強力な神話の力の残滓を感じました。

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