紅葉の古墳群

歴史

今日は埼玉県行田市のさきたま古墳群に行ってきました。現地は9つの大型古墳を整備した広大な公園で、博物館にはこれら古墳からの様々な出土品が展示されており、多くが国宝に指定されています。なんと言っても目玉は、国宝「金錯銘鉄剣」です。5世紀の倭の五王にまつわる由来はさておき、この剣には圧倒的な存在感と神々しいまでの美しさがあります。金の糸で綴られた銘文がこの状態で残されたのは奇跡としか言いようがありません。

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その他にも画文帯環状乳神獣鏡や馬具、武器など多くの国宝が展示されていました。見て楽しいのはやはり埴輪ですね。

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博物館からは9つの古墳を順に巡りました。途中紅葉していいるところで足を止めては、パチパチ写真を撮りました。

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これは直径105m、日本最大の円墳である丸墓山古墳です。ちなみに卑弥呼は径百歩余の墓に埋葬されたと魏志倭人伝は伝えているので、円墳と考えるのが自然です。いつもマスコミが箸墓(前方後円墳)を卑弥呼の墓として報道していますが、こんな単純なことからも、箸墓が卑弥呼の墓である訳がないことが分かります。なお、丸墓山古墳も6世紀前半の築造と考えられており、3世紀の卑弥呼の時代とは全く異なります。

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これはこの古墳群で最も古い5世紀後半築造の稲荷山古墳の墳丘部から中堤を見たところ。思ったより傾斜が急でした。

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小さな円墳の向こうに見えるのが6世紀後半の将軍山古墳で、横穴式石室が公開されています。

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石室内部では当時の状態が再現されています。馬具などきらびやかな副葬品が目を引きます。

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こちらは全長138m、武蔵国で最も巨大な前方後円墳である二子山古墳で、6世紀初頭のものです。

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二子山古墳の頂上付近に、青鷺と見られる大型の鷺があたりを睥睨していました。

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今日は紅葉と古墳を同時に楽しむという、とても贅沢な時間を過ごした次第。

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