牧野邦夫展

アート

昨日は練馬区立美術館で開催されている、牧野邦夫展に行ってきました。自転車で40分弱。自転車を整備したのは、このように日常的に使える足としての用途と、足腰の鍛錬のためです。

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今回の牧野邦夫も全く知らない作家だったけど、練馬区立美術館は時々あまり知られていない作家の大規模な回顧展を行ってくれます。過去にも船田玉樹という作家の展覧会に行って結構面白かったし、この牧野という人も僕は行くまで全く知らなかった。

牧野邦夫は大正末の生まれ、レンブラントに憧れ、美術界から距離を置いたところで、自己の写実的な美術世界を追求した人、と解説にあります。

確かに写実の腕は確かで、そこの見所は大いにある。でも写実を追及しつつも、彼の絵画には小説や神話から題材を取った化物や妖怪のたぐいが紛れ込んでいる。特に晩年の作品には、写実的な技法で描かれた主題の周りに、色彩やコントラストを落とした鬼や死者がところ狭しと闊歩する。

問題は、というよりこの人の特徴は、と言うべきか、写実的な技法で描かれた対象とそうでない神話的な題材との関係が、最後まで分離していることだと思います。もし牧野が技法と対象を、見る人に分かるように物語として統合できていたら、今頃我々は巨匠としての牧野邦夫を見ていたかもしれません。少なくも無名の作家で終わったことはなかったと思いますね。

とはいえ、技術はしっかりしているし、独自の世界が構築されているので、展覧会としてとても見ごたえがありました。写実が好きな人にはお奨めです。

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