江戸のあかり

一ノ関 圭のファンで「夢の江戸歌舞伎」を持っている友人(驚いた)が教えてくれたのだが、一ノ関 圭は芸大出身の漫画家ということらしい。週末、赤レンガ図書館で一ノ関 圭の漫画を探してみたのだが、残念ながら見つからなかった。でも女房が別の図書館から一ノ関の「江戸のあかり」を借りてきてくれたのである。文は「歌舞伎」の時と同じ服部 幸雄だ。

ここには江戸の明かりを支えたなたね油と、それが暗闇の中に映しだした様々な江戸の姿が描かれている。長屋の小さな部屋、遊郭の賑わい、番所の様子、なたね油を運んだ船の中、宿場の雑踏などなど。

一ノ関 圭は江戸の浮世絵の絵師のように自由自在に絵筆を操る。そしてまるでその時代に生きていたかのように江戸の姿を描きだす。圧倒的な筆力である。画家って、だいたい人物を描くのが得意なタイプと風景が得意なタイプのどちらかなのだが、この人はどちらもすごい。

彼女が画家にならずに漫画家とかイラストレーターとして生きてくれたおかげで、僕らは漫画や絵本という形で彼女の作品を身近に楽しむことが出来る。言い換えれば一ノ関 圭は江戸時代のように生粋の絵師として生きているということだ。

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