うみのそこのてんし

海底ケーブルを修理するロボットが海の底で危機に陥る、といえば最新のSF映画のシナリオかと思うが、これが絵本なのだ。僕は実は20年ほど前、海底ケーブルの関係の仕事をしていた。その時は、海底ケーブルなんてあまり世の中の人に知られている世界ではないと思っていた。ましてや海底ケーブルを題材にしたお話を絵本で読む時代が来るなどとは、夢にも思わなかった。

その時も海底ケーブルを探査するロボット(ROV:Remote Operation vehicle)は既に存在したのだが、もちろんこの絵本の主人公「27」のように海底でケーブルを修理するロボットはなかったし、未だに誕生していない。

この絵本は科学ものと思いきや、天使あるいは一角獣が現れる冒険と友情の物語だ。僕のノスタルジックな興味を除いても、良くできた絵本だと思った。

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