放射能のひみつ

これまで「人は放射線になぜ弱いか」「放射能は怖いのウソ」と放射能の一般向け解説書を読んできたが、この「放射能のひみつ」が読みやすさ、分かりやすさという点では一番だろう。

未だに福島の放射能の状況を非常に危険と喧伝して正義の味方を語るエセ科学者やタレントが多いが、実際は原発の敷地周辺の極めて狭いエリア以外は危険はないと言って良い。避難を余儀なくされている大部分の人達は、すぐにも帰してあげるべきだ。それを阻んでいるのは日本人とその意識だが、最終的には放射能というものに関する正しい知識が世間に不足しているからだ。

「人は放射線になぜ弱いか」は古い本にも関わらず放射能の正しい啓蒙を行なってきたという意味で歴史的な書である。しかし、さすがに今となっては内容の古さは否めない。「放射能は怖いのウソ」も一般の人が理解できるようにとても良く噛み砕いた本だが、どちらかといえば放射能というものに関する原理や歴史に多くフォーカスしていた。「放射能のひみつ」は例えば放射能と放射線がどう違うかとか、シーベルトとベクレルはどのように使うかとかというような、基本の基本から分かりやすく解きほぐしてくれる。僕にとっては新しい事実とかはほとんどなかったが、あらためて放射能というものを一から考えさせてくれる本だった。

ところで、本のブックカバーだが、amazonのアソシエイト・プログラムでリンクを貼れば画像が自動的に表示されるのに、いつも自分でわざわざ写真を撮ってきた。これはamazonを使う場合、画像が表示されると同時に、価格とかamazonのクレジットも表示されたからだ。ところが久しぶりにamazonのプログラムを覗いたら、単にブックカバーの画像だけのリンクが可能となっていた。

これなら気にならないので、今回からamazonの画像を使うことにした。

P.S. 寄藤文平氏ののんびり系イラストも楽しい。

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