菅首相にジョークは通じるか?

最近の政治やマスコミの見事な劣化を見ていると、正直うらやましくなってくる。これらの世界は、ものごとの都合の良い面だけを議論して、都合の悪い面はなかったことにできる人々で溢れているからだ。

我々の社会では、この「不都合な真実などはない」と断言できる能力こそが、唯一求められた資質であり、「大人」であることの証明だ。決して「王様の耳はロバの耳」などと、叫んではいけない。

観察すると分かるが、これらの人々に共通するのが、ジョークが通じないという点である。これは、物事を俯瞰したり、違った角度から観るという能力が、そもそも欠けていることを意味する。

「全国の原発を即時停止せよ」

賭けてもよいが、池田信夫氏によるこの秀逸なジョークも、菅首相には通じないだろう。

僕自身は原発を急速に止めることによる、雇用の喪失がとても心配だ。原発による直接の雇用は大きな問題ではない。不安定な電力事情がもたらす競争力の低下や企業の海外移転がもたらす雇用の減少は、ある時期から加速するだろう。そしてそのつけは、確実に若者に回されるのだ。

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