青空文庫

最近は青空文庫の読書が一番進んでいる。どこでも読めるというのはやっぱり大きい。それに電車の中とか待合室とかは、意外に読書に集中できる環境なのだ。

ちなみに最近読んだのは:

「海豹島」久生十蘭

「秘密の庭」チェスタートン

「源氏物語 ”桐壺”」 紫式部 与謝野晶子訳

久生十蘭は先日赤レンガ図書館でパラパラとめくった須永朝彦の「日本幻想文学史」に、小栗虫太郎や夢野久作と同じ幻想文学の系列として紹介されていた。今回初めて青空文庫で読んだのだが、確かに面白い。すばらしいストーリテラーだ。須永朝彦の表現を借りれば「凍るような寂寥感を持つ作家」ということになるのだが、僕にはとにかく卓越した小説技法で読者を幻惑する職人的な技を感じた。

恥ずかしい話だが、これまで源氏物語を読んだことがなかった。まだほんのさわりの部分だが、青空文庫で与謝野晶子訳で読む源氏物語はなかなか楽しい体験だ。

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