猫のつもりが虎

読書

政治が迷走すると気分が滅入る。気分が滅入ると筆が進まない。筆が進まないとこのブログが停滞する。というわけで最近ブログの更新頻度が落ちたのは、日本の政治状況のせいにしておこう。

こんなときにはコラムの名手丸谷才一の出番である。今回読んだのは和田誠の猫の絵がかわいいこの本。

いまさら大御所丸谷才一のコラムを批評するつもりもないが、丸谷才一は今回も期待を裏切らずに上質のエンタテナーぶりを見せてくれた。どんなコラムにも僕の知らない知識と、僕の目を点にする洒脱な言い回しがある。丸谷才一の筆さばきに比べられるのは、フレッド・アステアの足さばきくらいなものだろう。

ここでアステアを引っ張り出すあたりは、丸谷才一の影響だと思うが、うわべだけの模倣と自覚してしまうのが悲しい。

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