鍋島

日常の写真

今日は六本木ミッドタウンのサントリー美術館で開催中の「鍋島 誇り高きデザイン」展に行ってきた。

江戸時代に鍋島藩から徳川将軍への献上品として作成された格調高い磁器の展覧会だ。最初は、同じく六本木の「マン・レイ」展や出光美術館で開催中の「日本美術のヴィーナス」展あたりに行こうかなと思っていたのだが、NHKの日曜美術館のアートシーンで紹介された鍋島作品の洗練されたデザインを見てこれに決めた。

NHKに出た展覧会は大体一気に会場が混むのだが、「鍋島」はほとんど待ち時間なく見ることができた。17世紀後半から18世紀前半あたりが鍋島の全盛期らしく、抑えた色調の中に洗練された意匠が施してある作品が素晴らしかった。日本文化に特有の余白の美が遺憾なく発揮された作品が目に付く。その後幕府側から意匠に関する指針なるものが鍋島藩に提示され、倹約令の方針と相まって作品が徐々に定形化して行くのが残念である。

鍋島見学後は、ミッドタウンに言ったときに必ず寄るフジ・フィルムスクエアを見学。ちょうど、日本山岳写真協会展が行われていた。なぜか皇太子殿下の撮った富士山の写真もあった。作品数は少ないがアンセル・アダムスの作品も展示されていたが、今回は色鮮やかな山岳写真よりもアダムスの白黒の写真が新鮮に感じた。ちなみに以前のフィルムスクエアは展示会場、写真博物館共に2階だったのだが、全て1階にアレンジ替えしていた。多少狭くなったが、今の方が見やすくなったと思う。

最後にマン・レイ展をやっていた近くの国立新美術館のスーベニアショップを覗いて帰った。ここからは千代田線の乃木坂駅が直通なのだ。

最近はCX3で白黒ハイキーな写真を撮るのが楽しい。これは国立新美術館から見たヒルズである。

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