白馬山行(温泉編)

白馬山荘は収容人員1,200人を誇る日本最大の山荘だ。

食堂とは別に瀟洒なレストランまである。

北アルプスは2~3時間も歩けば次の山小屋がある。山をゆっくり楽しむ僕のようなへなちょこ登山者は、午前中に次の山小屋に歩いて午後は山小屋周辺でぶらぶらしている。北アルプスの場合、晴れであっても午後になれば雲がおりてくるので、天候の関係からも午前中が勝負なのだ。今回の山行では3日目に白馬山荘を発って鑓ヶ岳を登頂後、鑓温泉小屋にちょうどお昼頃到着した。同行した一人の方は鑓ヶ岳から白馬山荘に戻り、もう一人の方は同日に下山したので午後はひとりとなった。ここはもちろん温泉ざんまいである。

温泉からは黒姫や妙高の山がよく見える。丁度40度超の温度の温泉が湧き出ているので、加温することもなく純粋のかけ流しだ。この日は3回温泉に入ってしまった。

それでも時間が余ったので、山小屋に置いてあった「みんな山が大好きだった」という本を読んで時間を過ごした。作者は山際淳司である。山に魅せられ、引き寄せられるように山に消えていった古今の登山家達の足跡を追ったものだが、標高2,100mの小屋で読むにはぴったりな本だったと思う。

翌日は3時間ほどで元の猿倉まで降り、そこからバスで白馬駅前に昼前に着いたのだが、この日の「あずさ」は2時半頃の1本だけだった。あずさ以前の普通電車から乗り継いでも時間がかかるだけだし、せっかくの白馬なのだから急ぐことはない。観光案内所で紹介された駅近くの「みみずく温泉」に行くことにした。こじんまりとした温泉だったが、露天風呂から田園風景の先に白馬三山が見えた。もう昼になっていたので、2,000m位まで雲が降りており頂上は見えなかったが、とてもリラックスした時間を過ごすことができた。

温泉ざんまいのおかげで、帰ってからもしばらく硫黄の匂いが抜けなかったのである。

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