「箸墓=卑弥呼の墓説」の虚妄を衝く!

なんとも挑戦的な題名の本である。最近箸墓がらみで「邪馬台国は畿内で決まり」報道がまた頻繁に出ているので、久しぶりに邪馬台国の会のホームページを見てみたら、8月に安本美典氏がこの本を出していたのが分かったので、つい買ってしまった。

安本氏は邪馬台国九州派の論客として知られるが、この本はほとんど疑似科学である「箸墓=卑弥呼の墓」説を、科学の方法論に徹することにより徹底的に論破したものだ。もし全ての事実を公開し、ノーベル賞学者100人に邪馬台国は九州か畿内かと判定させれば、間違いなく100人が100人、九州だと答えるだろう。一般には知られていないが、畿内説というのはそれほど曲芸的な論理の積み重ね、無理に無理を重ねた砂城の楼閣なのだ。

この本にも批判してあるが、畿内説を推進する人たちはマスコミを動員することにより、虚構を「事実」化しているに過ぎない。自分の都合の良い事実だけを無理やり組み合わせた虚構は、いつか瓦解するだろう。しかしいつまでマスコミはこのような虚構を喧伝し続けるのだろうか。

考古学の世界にこそ、冷静な第3者による事業仕分けが必要だろう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です