illustration誌

僕はアート好きで時々展覧会なんかに行くけど、括弧付きのアート=芸術作品が特に好きというわけでもない。以前は「芸術新潮」とか「美術手帳」なんかを読んでた時期もあったけど、内容もマンネリ化しているし、今はほとんど読むこともない。作品の評論なら橋本治とか赤瀬川原平に及ぶべくもないし。

その代わりに時々読んでいるのが「illustration」という雑誌だ。イラストレーションは北斎、広重の時代からアートの最先端であったし、今でもそうだと思う。基本的にイラストレータを目指す人たちが読む雑誌なのだが、完成された作品の解説はむしろ少なく、誌上コンペとか油絵の技法解説とか実践的な記事が(僕はアーティストでもないのに)妙に面白いのだ。入選した人が必ず写真つきで紹介されるのも興味深い。

毎号の特集として、あるテーマにおける「アーティストが選んだお気に入りの作品」というのがあるのだけど、それがまた面白い。最近では大竹伸朗と和田誠が別のテーマなのに共通して選んでいたのが、絵本作家の長新太だったのには深く納得してしまった。もちろん僕も長新太のファンである。娘も彼の絵本を少なくとも10冊は読んだはずだ。とても多作なのにナンセンスの種が全く尽きない。天才というのはまさに長新太のような人のことを言うのだと思う。

そう言えば和田誠のリストは「音楽を描く」絵50選だった。和田がその号でジュディ・ガーランドの古いアルバムが手に入ったと書いていたのを読んで、無性に欲しくなり、ガーランドのCDをアマゾンで頼んでしまった。なんか全然とりとめのない消費行動ですね。

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