時が滲む朝

引越しはしたのですが、まだ旧宅と新宅を行き来する生活なので、あまり本が読めてません。新しい図書館にもあまり行けてないのです。だから読書もあまりすすんでません。なので、手軽な芥川賞作品を読んでみました。

芥川賞受賞作は文藝春秋に掲載されます。文藝春秋は分厚くて色々な記事が載っていて飽きないので、昔海外出張が多かった頃、フライト中のひまつぶしのために良く1冊持っていきました。

芥川賞の乗っている号は、しばらくは図書館で人気が高くて借りられないのですが、ある程度時間がたったので予約もせずに借りられました。受賞作は楊逸の「時が滲む朝」。日本語を母語としない作家の初の受賞ということで評判になり、期待していたのですが、正直言って作品としての魅力とか独創性とかはいまひとつ感じられなかったです。でも天安門の頃の中国の純朴な青年の悩みとか憧れとかが良く書けていて、そこのところは興味深かったですね。

旧宅近くの芸術劇場に芸術専門の小さな図書室があります。図書は借りることは出来ないのですが、いつも人がいないので、本を眺めながらのんびりするのに良いのです。先週久しぶりにそこに行ってみたら、シェイクスピアの翻訳で知られる松岡和子の本棚というのができており、本が寄贈されてました。そこで面白そうな本がいくつかあったので、図書館に予約をいれました。特におもしろそうだったのが、M.B.スコットの「ドラマとしての社会」(題名だけでわくわくしますね)だったのですが、残念ながらそれは、市の図書館にはありませんでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました