北壁の死闘

久しぶりに冒険小説でも読もうと思って、図書館で冒険やスパイ小説をランキングした本を見てみたのですが、その本が推す上位ランキングの、ほとんどは読んでました。「鷲は舞い降りた」「深夜プラス1」「暗殺者」・・・。

ところがベスト10の中で1冊だけ読んでない本がありました。それがボブ・ラングレーの「北壁の死闘」(創元推理文庫)です。

多分、題名があまりに陳腐なので、これまで読まなかったのだと思います。ちなみに原題は"Travers of the Gods"で、アイガー北壁にまつわる話を直感させる悪くない題名です。いつも思うのですが、出版社は日本題名の付け方を、もっと真剣に考えた方が良い。

たとえば現在、僕を含めて、山歩きを趣味とする人たちは増加の一途をたどっています。そのような人達が「北壁の死闘」と「神々のトラバース」のどちらを手に取るかといえば、多くの人は山の神秘を内包した後者だろうと思うのです。登山を趣味としない人達にとっても、前者が魅力的だとは、どうしても思えない。

それはともかく、さすがにベスト10にはいる小説です。第2次世界大戦終盤における2つの陣営の原爆開発競争に、アイガー北壁登頂の史実をからめた物語なのですが、登攀の描写が真に迫っていて、一気に読みきってしまいました。

この本で扱われるような岩山登攀は、僕のような低山を中心とした山歩きとは異なった、いわば超人的なアスリートの世界なのですが、それでも山は山、次はどこに登ろうかと夢見る心は同じなのです。

ということで、日曜日はまたまた登山クラブで低山を歩いてきました。妙義山です。

1箇所だけちょっとスリルのあるところがありましたが、ほとんどは整備された山道で、尾根歩きと紅葉と温泉を十分楽しんできました。

キッチュな黄金の大黒様もありました。

山の写真,読書

Posted by artjapan