新日曜美術館

最近テレビはスポーツとニュース以外はほとんど見ないのですが、NHKの「新日曜美術館」だけはほぼ毎週見てます。

1時間の中で最初の45分が特定の展覧会や作家にフォーカスした本編で、残りの15分が各地の展覧会情報です。でも今日は横浜で開催されている横浜トリエンナーレの特集だったので、あえて見ませんでした。というのもトリエンナーレのような自己参加型の催しでは、作品との最初の遭遇がとても重要だからであり、作品の概要をあらかじめ知識として持っていることが、むしろ鑑賞の妨げになることも多々あるからです。

トリエンナーレは既に開幕しており、行きたいと思っているのですが、10月7日からはそれ以上に行きたい展覧会が2つ始まるので、そちらが優先となりそうです。ひとつは江戸東京博物館で開催される「ボストン美術館浮世絵名品展」で、日本よりもはるかに質の高い浮世絵のコレクションが見られるのですから、ちょっとこれは見逃せません。それから東博の「大琳派展」。こちらは宗達の作品がたくさん出るので、ぜひ見たいです。

今日図書館で「美術手帳」を眺めてたら、美術史家の山下裕二が美術界の琳派至上主義への批判の立場で、東博の人と対談していました。でも僕は日本美術の最高峰は、やはり琳派(この定義は確かにあいまいだけど)だと思うのです。山下の立場では例えば雪舟を賛美するのですが、僕は雪舟のアバンギャルドなところは認めるけど、国宝にするような価値をあんまり感じないです。特に題材が(天橋立図など日本の風景もあるが)中国山水が多くてつまらない。中国山水だったら、別に雪舟を見る必要はなくて、中国の作家を見た方が良いと思うし。

それはともかく、ふたつの展覧会は楽しみです。特に東博は金曜日が8時までなので、どこかの金曜日、会社を早く抜け出したいと早くもたくらんでいるのです。

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