2008-01

歴史

奇想の20世紀

荒俣宏の「奇想の20世紀」(NHK出版)はとっても荒俣宏らしい本、輝かしい未来イメージのデパートのような本です。 20世紀はパリ万博で始まったといって過言ではありません。荒俣宏は例によって豊富な資料を駆使し、1900年のパリ万博に詰め込まれ...
読書

三途の川の渡り方

「三途の川の渡り方」(カッパ・ブックス)は、水木しげるの霊界案内です。 水木しげるはこの本で、古来から日本人が信じてきた死後の世界を語ります。もともと日本には死後の魂を信じる素朴な宗教観があったのですが、それに仏教の世界観が習合して、三途の...
読書

ハイデガーとサルトルと詩人たち

今では死に絶えた実存主義に関わる書物を、先週に引き続いてまた読んでしまいました。市倉宏祐の「ハイデガーとサルトルと詩人たち」(NHKBooks)です。 なぜかというと、僕は環境問題やテロリズムで危機に瀕している世界に必要なのは、多神教的、モ...
日常の写真

場所の現象学

僕は近年とみに日本の景観が悪くなってきたことを残念に思っているのですが、これって日本人の趣味が悪くなってきたということなのかな。よくわからんです。 というわけで、景観に関するなにがしかの知見を得ようとして、その分野の古典的な書物のひとつとさ...
歴史

江戸のファーストフード

江戸の食事情を紹介した本って結構たくさん出ているのですが、今回僕が読んだのは、大久保洋子の「江戸のファーストフード」(講談社選書メチエ)です。 家康が作った新興の都市江戸は建設ラッシュで始まりました。それが火事や地震で次々に壊れては建て直す...
アート

年末の散歩

あけましておめでとうございます。 長い風邪から回復して年末に少し出歩いたので、今日はそのお話を。 ひとつは東京都現代美術館で行われている「Space for the Future - アートとデザインの遺伝子を組み替える」を見に行ったことで...