幾何学構造

今週は満足に読書をする時間がありませんでした。これを機会にちょっとこれまでの記事を読み返してみたのですが、本題の過去の日本に関する記事に混じって(まったく素人なのに)生命学についての記事がいくつかあることに自分ながら不思議な気がしました。

時代は間違いなく生命学の世紀に入っていますが、僕はその前のエレクトロニクスの時代の人間です。でもあのDNAの二重らせんの物語には、その幾何学的構造の美しさからか、あるいは進化論と宗教のもつれた関係を象徴しているためか、大いに心惹かれるものがあるのです。

幾何学構造といえば、ショックレー他3人のベル研究所の研究者が成し遂げた20世紀最大の発明のひとつであるトランジスタは3本足の構造として作られたのですが、いまや集積回路の飛躍的な発展により、3本足の姿を見ることはありません。それでもNJ州のHolmdelにあるベル研究所の敷地には、トランジスタのモニュメントとして作られた3本足の給水塔が今でも立っているはずです。

追記 - 僕は1980年代にやっていた仕事の関係で、何度かベル研究所を訪れたことがあります。初めての訪問時に見た3本足のモニュメントの感激は、今もはっきり覚えています。

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