太陽の塔

岡本太郎ファンとして恥ずかしながら、万博記念公園に今度のGWに初めて行ってきました。

近畿地方の人にはおなじみの風景なのでしょうが、モノレールを降りて人の流れがはっきりと分かれるのですね。太陽の塔のある公園に向かって高速道路を横断するのは、中高年ハイキング組と小学生の遠足組で、その中間の年齢層はほとんど、ローラーコースターが林立するエキスポランドの方向に向かってました。

太陽の塔は期待通りの存在感で、大地にしっかり根を下ろしていました。感激です。でも内部修復のため、今年の3月に内部公開を終了していたため、内部見学はおろか、触ることもできなかったのでは、残念です。遠くからでもメッセージを体感することのできる偉大なモニュメントとはいえ、やはり造形芸術ですから、触る楽しみがほしいところです。聞くところによると、次の内部公開は平成22年だとのこと・・・。

最近文化庁が日本のメディア芸術100選の選定に際し、専門家と一般人からアンケートを募ったのですが、専門家と一般人が一致して最多の投票を行ったのがこの太陽の塔でした。

ちなみに、この100選では、年代別、ジャンル別(Art、,Animation、Entertainment、Manga)の集計もしているのですが、これがちょっと面白いです。太陽の塔は、1970年代のArt部門に分類されているのですが(その分類の他の作品はほとんど知りません)、同じ年代のAnimation部門には「ガンダム」、Manga部門には「ブラックジャック」が1位となっています。太陽の塔は、実はガンダムと同じ年代の生まれだったのです。

太陽の塔は、僕の心の中では他のメディアとは隔絶した存在なのですが、若い世代にとってガンダムこそがリアルな歴史であることを思えば、その歴史の始まりに神話としての太陽の塔があるということなのかもしれません。

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