2006-11

アート

表徴の帝国

日本という異境に魅せられた探求者といえば、やはりレヴィ=ストロースと並ぶ構造主義のスーパースターであるロラン・バルトの話をしない訳にはいきません。 「表徴の帝国」はハーンが松江へと旅立った1890年から約80年後に書かれたロラン・バルトの日...
歴史

神々の国の首都

僕は異境に魅せられた人たちが好きです。そのような人たちの中には、その地を愛するあまりに、その地の隅々まで探求し、いつか伴侶を得、その地のことを海外に紹介し、ついにはその生を全うするまでその地に留まる人もいます。  「怪談」で知られる小泉八雲...
読書

スノウ・クラッシュ

僕はあまり新刊書を買わないのです。なぜかというと既刊で読みたい本があまりに多いのと、新刊書も数ヶ月すれば図書館に入って借りることができるからです。また情報収集という観点から言えば、最新の情報は断然ネットの方が早いこともあります。それに世の中...
歴史

梅原猛日向をゆく

今日は、レヴィ=ストロースの日本神話への思い入れに呼応して、老体に鞭打ち南九州への旅に出た梅原猛の「天皇家の“ふるさと”日向をゆく」について。 梅原猛、この著名な哲学者、文学者、スーパー歌舞伎作者にして古代史の研究家は既に、日本の古代世界に...